第6回 ワークショップレポート♫
7月13日(土)に、第6回フェルトセンス・インプロワークショップが無事終了いたしました。
雨のなか、ご参加くださった皆さま、ご協力くださった皆さま、誠にありがとうございました!!!
今回のワークショップは、初参加の方が5名も加わって下さり、計10名のメンバーとなりました!
わりと毎回、10代の方のご参加があるのですが、今回は30代半ば~50代くらいの方が集まって下さり、「大人な会」になりました。
そしてその「大人な会」は、最終的に「お祭り」っぽくなって終わりました。
いい大人たちが集まって、昼間からシラフで遊んで、語り合って、思いっきり踊る。
考えたら、すごく無理そうな事をやったな~!笑と思います。
社会に生きる「大人たち」は、それぞれの役割を生きています。
それは、職場での「顔」であったり、「父親」や「母親」としての「顔」であったり、いろんな「顔」を持っていて、大なり小なりそこからはみ出ないように生きています。
(例えば、会社に行くときには”職場で浮かない服装”を忖度して、服を選ぶという事も、「演じる役割」にあった「衣装」を選んでいるともいえるでしょう。)
そうやって生きる多くの「大人たち」は、「誰でもない自分」、つまり「役割に支配されない自分」を確かめるかのように、夜の世界に溶け入ったり、ネットの海のなかに溶け入ったりして、身体の奥底に押し込めていた「自分」を解き放って、そしてまた、社会の「役割」を生きるエネルギーを回復させています。
かつては、「祭り」が、その機能を担っていました。
しかし現代は、その「祭り」は形骸化され、大部分が軽いレジャーとして消費されるようになったしまいました。
「祭り」を失った現代人。
言葉にできない、身体の奥底に押し込められたエネルギーはどこへ向かうのか。
誰かを傷つける「破壊」ではなく、「創造」であってほしい。
理解不能な動機で、罪のない人々が被害に合う事件が後を絶たないのも、こうした背景が少なからずあると私は見ています。
さて、話をもどすと、今回のワークショップではいい感じに「知り合えた」なぁ、と思いました。
ふだんは、お互いに年齢や職業など、社会的なその人の「役割」と出会うところからスタートしますが、この場ではそうした「役割」からはなれたところで「出会う」ことができたと思います。
面白かったのが、「どうでもいい話」をひとりづつするという出会い方。
「ここへ来る前に、寒かったら困るので靴下をコンビニで買いました。」
「ちょっと前に買ったニトリのNクールのシーツを、棚からまだ出せていない。」
「お風呂のふたが壊れかけていて、買い替えるのに五万かかると言われた。」
などなど、非常にどうでもいいような、でもどうでもよくないような話もあり、しかし味わいのある時間でした。
そしてこのゆるゆるな時間が、バラバラだった我々を、確かにつないでくれたような気がしました。
社会的な役割とか関係なしに、どうでもいいことでもあーだこーだ言いあったり、言葉で表現しきれないような、身体の奥底に押し込められている「感じ」を、踊って外に解放したり、いろんな「モノ」や「役割」になってみることで、しっくりとくる表現でその「感じ」を出せたり・・・。
そんな「場」。
そんな「場」があれば、人はもっと優しいつながりの中で、生き生きと生きられる。
それが現代の「祭り」になるかはわからないけれど、そういう「場」がもっとあってもいいんじゃないかと思っています。
このワークショップを受けて、どの役割でもない「自分のまま」でいていいんだ、もっと自分を大切にしよう、という気持ちになってくれる人が少しでもいて下さったら、私はとても嬉しく思います。
今回で、「フェルトセンス・インプロワークショップ」は終わりますが、また形を変えて、そんな「場」づくりをしていきたいと思っております。
最後になりましたが、変わった事をやりだした私を、辛抱強く、優しく支えてくれた家族や友人、たくさんの素晴らしいアイデアやインスピレーションを与えてくださった先達方々、
そして、知らない世界に飛び込む勇気を持って、楽しい時間をともに過ごしてくださった皆さまに、心からの感謝と、ハグを送ります。
ありがとうございました。
またお会いしましょう!!!
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